経営チームの
器をつくる

組織変革を進めるときには、「今あるものを終わらせ、新しいものを始める」というトランジションのプロセスが不可欠です。その過程で経営陣は、変革を見守り促進する役割を担い、全社の鏡となる関係性を築く必要があります。
しかし実際には、各部門の責任を背負う立場と経営チームの一員としての立場が交錯し、個人商店化してしまうことも少なくありません。

私たちは、部門長としての思いや責任を尊重しつつ、経営チーム全体で「同じ船に乗る」意識を醸成し、踏み込んだ対話を支援します。これにより、変革を牽引できる強い経営チームを育みます。

多くの経営リーダーは、これまで成功を支えてきた強みによってポジションを得ますが、役割が変わるとその強みが弱みとなり、組織を停滞させてしまうことがあります。私たちは、その転換点でリーダーが成長を遂げられるよう伴走します。

成人発達理論に基づく360度サーベイ「リーダーシップ・サークル・プロファイル（LCP）」や、変容心理学「プロセスワーク」を活用し、内面に深く向き合う対話を重ねることで、リーダー自身の進化を支援。個人の発達を通じて、組織全体の変革を加速させるエグゼクティブ・コーチングを提供します。

価値観が多様化する今、組織にとって重要なのは「組織のビジョン」と「個人のビジョン」の重なりを生み出すことです。私たちは、人を惹きつけ同じ船に乗せる“WHYづくり”とその浸透を支援します。すでにあるビジョンを伝える場合、トップダウンで方向性を定める場合、あるいはミドルアップで創り出す場合──どのアプローチでも、組織の歴史や現在の文脈を丁寧にひもとき、再構成していきます。

特に歴史ある企業では、創業時から続く原点や変革の必然性が深く刻まれており、それを解き明かすことが未来を描く力につながります。私たちは組織固有のアイデンティティを共に紡ぎ、ビジョンを実感を伴って浸透させていきます。

多くの経営者は「変革の核心はカルチャーにある」と直感的に理解しています。しかし実際には、組織文化は掴みどころがなく、どのようにデザインし実行すればよいか判断が難しいテーマです。私たちは各社の文脈に応じて、変革の起点を見極めます。

部長層のリーダーシップ強化が必要な場合もあれば、ボトムアップの自律性を育てること、あるいはM&Aといった大きな節目に合わせた変革が有効な場合もあります。曖昧に見えるカルチャーの課題を、具体的なアクションに落とし込み、実行まで伴走することで、組織文化を持続的に変革へと導きます。