プロセスワークを活用した組織開発とコーチング ~バランスト・グロース・コンサルティング

「組織開発リーダー養成講座」第2期開催のご案内 ~組織開発を「診」「証」「療」で総合的に扱う~2017年5月16日

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「ジムコリンズ著「ビジョナリーカンパニー2」でGood to Greatには成功できた偉大な企業たちでも、今日の環境下で偉大さを継続することは困難である。彼らに足りなかったものは何か。それは変化への適応だ」(プロセスワーク研究所元CEOスティーブン博士)

組織開発の主要な目的は「組織が常に直面する変化によりよく適応すること」だと思いますが、プロセスワーク(プロセス指向心理学)はそのための有効なメソッドです。
「組織開発リーダー養成講座」はプロセスワークを組織開発に本格的に応用した実践的プログラムとして昨年度スタートし、事業会社のマネジメント及び社内組織開発コンサルタント(人事部及び研修子会社のメンバー)、独立系コンサルタントの方々にご参加頂きました。
本年度は好評頂いた昨年のプログラムをベースに全6回の講座として6月よりスタートいたします。

■ 組織開発リーダー養成講座 コンセプト

“With a hammer in your hand , the whole world looks like a nail”
ある特定の打ち手に偏ると、どうしてもその打ち手がすべての問題への対応策に見えてきてしまうことを
を戒めるA.H.マズロー(米心理学者)の名言です。
ワールドカフェ、アプリシエイティブ・インクワイアリー等々、組織開発のツール・手法にも色々なものがありますが、組織開発で重要なのは、やみくもに対話会やチームビルディング合宿などの打ち手を講ずることではなく、組織で起こっている症状(潜在的/顕在的)とその背景を曇り無き目で把握し(診)、正しく見立て(証)、適切な働きかけをする(療)という東洋医学の基本にも沿ったアプローチだと思っています。

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「組織開発とは、組織の活性化のために社員同士が対話を重ねるだけなのか?」「人間関係性の質向上が重要なのは分かるが、ビジネスはそれだけではない。対話会やチームビルディングをやった後は確かに職場の関係性は向上した気がするが、時間が立てば結局いつもの状態にもどってしまい、結果の質向上まではつながっていかない」

こうした声は、「診」「証」不十分のまま「療」を実行してしまった時に出てきやすいものです。バランスト・グロース・コンサルティングの考える「組織開発」は「診」「証」「療」を統合的に扱うことを重視しています。

■ 組織開発(OD)リーダー養成講座(体系)

組織開発リーダー養成講座は、組織を率いるリーダーや組織内外のコンサルタントが、自分が関わる組織が直面している変化を様々な徴候や症状を元に組織文化や関係性のレベルで見立てることにより、組織の持つ力をより良い方向に引き出していくための介入方法(知識とスキル)を身につけられる体系になっています。

 

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OD組織開発リーダー養成講座2,3(2017年秋に開催予定)は養成講座1を受講済みの方を対象としています。

 

■ 組織開発リーダー養成講座1(プログラム概要)

6月から始まる「組織開発リーダー養成講座1」は、個人と組織の変容心理学であるプロセスワーク※をベースにして、社内外の組織コンサルタント・ファシリテーターの方が、「組織の状況を見立て、適切な介入計画を立てる力」を強化していくことを目的としています。
各回3時間、全6回のカリキュラムは「心理構造分析パート」と「変革デザインパート」を交互に学ぶことでプロセスワークの持つ心理面の変化を体感する側面と、組織変革の全体像を俯瞰する側面の両方を統合的に学べるよう構成されています。

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● セミナー料金:129,600円(税込。全6回18時間。1人あたり価格。ケース代・教材代含む) 
● 定員:10名(最少催行人員4名)
お申し込み先 http://ptix.co/2pQc9J6
    会場:バランスト・グロース・コンサルティング株式会社オフィス
      (中央区銀座1?20?17 押谷ビル9階)
● 受講対象;
 □ 企業組織内部の方
   - 経営者、管理職の方
   ー 社内ファシリテーター
   ー 経営企画部、人事部に関わる方
   ー 組織開発、人材開発、ダイバーシティ推進関連部署の方
 □ 組織コンサルタントやチームに関わるコーチ、ファシリテーター

■ プロセスワークとは

個人と集団の深層心理の両方を扱うプロセスワークは、ユング派の心理学者アーノルド・ミンデル博士によって1970年代に始められました。ミンデル博士は個人にフォーカスしていた心理学をNLPや家族療法も取り入れながら集団に適用する道を開くことで、大きな社会的な葛藤(国際的な紛争など)や組織変革やエグゼクティブコーチング等の企業文脈にも応用され現在も発展を続けています。日本では、U理論や学習する組織などとも融合して、組織開発コンサルタントたちの間で近年急速な広がりを見せています。組織文化とリーダーシップ、変革に伴う組織内の葛藤など組織開発の代表的なテーマを扱う際に有効な視点と枠組みを提供することに加えて具体的なエクササイズ(介入)も提供できるのが強みです。
ご参考コラム:https://balancedgrowth.co.jp/wp/library/column/2015/01/OD:Chapter2(1).html

■ セミナー講師陣:

松田 栄一
バランストグロース・コンサルティング・株式会社 代表取締役社長。システムコーチング、AI(Appreciative Inquiry)、ワールドカフェ、アクションラーニング(質問会議)を始めとする様々な対話手法とMBAに代表される左脳的アプローチを統合して様々な企業に対して組織開発コンサルティングやリーダーシップ開発を実施している。米プロセスワーク研究所の元CEOスティーブン博士の12年前の来日以来、親交を深めるとともに、プロセスワークの企業組織への応用に関して多くの経験を持つ。

松村 憲
バランストグロース・コンサルティング・株式会社 取締役。日本プロセスワークセンター理事。個人と集団の様々な問題(葛藤)に対して、プロセスワーク理論の側面からコーチング、ファシリテーションを行なう。バランスト・グロースでは組織開発コンサルティングをプロセスワーク理論の側面からサポートしている。著書に『日本一わかりやすいマインドフルネス瞑想”今この瞬間”に心と身体をつなぐ』BABジャパン2015。共訳書に、「プロセスマインド?プロセスワークのホリスティック&多次元的アプローチ」(A.ミンデル著2012年春秋社)がある。企業に対しても組織文化診断を活用して、組織変革やリーダーシップ開発の実績も持つ。

斎藤 光弘
バランストグロース・コンサルティング・株式会社 シニアコンサルタント。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程卒業後、アビーム M&A コンサルティング㈱に入社。主に、日本企業がM&Aを行う際の戦略立案や、ビジネス・デューデリジェンス、PMI(Post Merger Integration)、アドバイザリー業務に携わる。その後、三菱東京UFJ銀行と中小機構が出資する事業承継ファンドの運営を行う㈱ソリューションデザインに出向し、ファンドマネージャーとして、新規投資案件の選定及び投資実行や、担当案件のバリューアップ、既存ポートフォリオの売却に携わる。その後、東京大学大学院中原淳研究室を経て独立。現在は、組織開発領域を中心とするコンサルティングや企業研修講師を務める。本講座3のM&Aテーマのカリキュラム主幹。

スティーブン・ストークボーダー博士
バランストグロース・コンサルティング・株式会社 顧問。博士は、南アフリカ出身で現在はオレゴン州ポートランドを拠点に、国際的なコンサルタント、トレーナー、ファシリテーターとして活躍しています。彼は、多様性の問題、チームビルディング、エグゼクティブ開発や組織の葛藤など幅広い状況に取り組んできました。国連、ブリティッシュ・コロンビア大学やエサレン研究所などの非営利組織、Intel、SAB、Citi、Investec Bank、Woolworthsなど民間企業とも仕事をしてきました。
2017年バランストグロース・コンサルティング・株式会社 顧問に就任し、組織開発リーダー養成講座のプログラム全体の助言及び上級プログラムの講師を担当いたします。

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