プロセスワークを活用した組織開発とコーチング ~バランスト・グロース・コンサルティング

【終了】アーノルド・ミンデル「対立の心理学(仮称)」復刊記念オンライン・セミナー2021年2月24日

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アーノルド・ミンデル「対立の心理学(仮称)」復刊記念オンライン・セミナー

~20年の時を経て再び日本に甦る名著。ミンデルは今何を語るのか~

【セミナー概要】

2021年10月9日(土) 午前9時~午前11時(日本時間)

講師:アーノルド・ミンデル

形式:オンライン(zoom)

参加費:10,000円(税込11,000円)

主催:バランスト・グロース・コンサルティング㈱
協賛:英治出版
協賛:日本プロセスワークセンター
協賛:組織開発コーチ協会

1995年に執筆された名著「Sitting in the Fire」は主にワールドワークの概念を紹介するものです。16章のうち10章の抄訳が2001年に「紛争の心理学」として日本に紹介されました。その後絶版となり長く復刊が待ち望まれてきました。そしていよいよ今年の秋頃に、16章すべてを翻訳した完全版の『対立の心理学(仮題)』として、英治出版より復刊します。それを記念し、アーノルド・ミンデルご本人が日本の参加者に向けて登壇してくれる運びとなりました。

「ワールドワークは、市の、都市の、そして世界の住民としてのあなたに影響を及ぼします。エルダーシップはコミュニティーの川を開放し、それが再び流れるようにします。あなたがエルダーになれば、あなたは中から変わります。ランクの自覚があれば、他者との関係が深まります。あなたの仲間や街はあなたがやってくるのを歓迎するでしょう。論点や問題は単に解決されるだけではありません。問題があることは、コミュティー形成への道のりなのです。対立をどのように扱うかによって、そのコミュニティーの歴史(未来)が決まることに気づくでしょう。」
「対立の心理学(仮称)」第16章より

【本人によるワールドワーク解説動画】

以下の約30分の解説動画の中でも、書籍「Sitting in the Fire」がワールドワークを学ぶための最重要文献として紹介されています(29分37秒)。

【原著タイトルSitting in the Fireの意味】

原著タイトルを直訳すると「火の中に座る」となります。いったい何を意味しているのでしょうか。

まず大前提としてワールドワークは対立を扱います。

個人同士:親子の対立、夫婦の対立など
組織間:営業部と製造部の対立、親会社と小会社の対立など。
より大きなくくりでの対立:日本と韓国の対立、白人と黒人の対立など。

よくある解決策は以下です。
・第3者が「まあまあ、仲良くしましょうよ」となだめ、対立を無かったことにする
・強者が弱者を抑え込む
・折衷案をお互いに飲む
・論理的に考え抜き適切な解決策を選択する
・裁判所などの権力を持つ調停機関に依頼する

ワールドワークは上記のいずれとも異なる対立への向き合い方です。
そこには必ずワールドワークを実践するファシリテーターが必要です。

ワークにおいては論理だけではなく、感情面も含めて対立をいったん露わにさせます。
場合によっては対立する両陣営から怒号が飛び交うこともあります。
その真っ只中にいるファシリテーターはまさに「火の中に座る」ことになります。

それから後どうするのか?それはこのセミナーに参加して頂いたり、今年の秋に復刊される書籍を読んでいたければご理解いただけることでしょう。

ひとつだけこの時点でお伝えするとなると、原著の副題が簡潔で良いかもしれません。

「Large group transformation using conflict and diversity」
「対立と多様性を活用して、大きなグループの変容を引き起こす」

【各章からの主要なメッセージの抜粋】

「現在に至るまで、心理学、物理学、社会変革、そして政治学は、分断された分野であった。しかし、ワールドワークが発展するにつれて、心理学は個人ワークを越えて、社会意識と社会変革の領域に拡がりつつある。」(第1章)

「ワールドワーカーが構造的な問題について言及しなくても、ひとたび感情の問題が取り扱われると、従業員と上司は共に、ほんの数時間のうちにゼロから彼らの組織を立て直すことができたのである。」(第1章)

「大変驚くべき状況や、自分とはまったく違う人々と直面しなければならないので、はじめはただ驚き、絶望し、ショックを受けるだけかもしれない。けれども、このワークに自分を沈め、そして自分自身が引き裂かれることに身を委ねると、何かが起こることがある。そのとき、きわめて困難な状況そのものが、素晴らしい教師になりうることを認識し始めるだろう。」(第2章)

「紛争の渦中にとどまることができるエルダーに自分を変容させるのである。そのような自己変容なしでは、私たちはグループの緊張に関する自覚の低さから、世界の諸問題を永続させてしまうだろう。」(第2章)

「ひとたび従業員が怒りを表現すると、経営者の感情は変化し、再び希望が芽生え、驚くような速さで構造的な変化が合意された」(第2章)

「ワールドワークの目的は、ランクを超越することではなく、ランクを自覚し、それを建設的に活用することである。」(第3章)

「人間関係や集団における力の問題を探究するには、ファシリテーターは未知なるものに従わなければならない。プロセスがどこへ導くかは決して予測することができない。
未知なるものに従うことが、持続するコミュニティを育む。(第4章)」

【講師プロフィール】

アーノルド・ミンデル博士:プロセスワーク、ワールドワークの創始者
マサチューセッツ工科大学卒(物理学部、言語学部)、
同大学大学院修了(物理学)、
ユニオン・グラデュエートスクールPh.d/博士(臨床心理学)。

トランスパーソナル心理療法やユング心理学の中を土台としてワールドワークの概念を生み出した。
世界中でワールドワーク志向ファシリテーターのためのトレーニングや、組織、チーム、コミュニティのためのワークを行っている。
世界各地における紛争解決や、政治家のコーチングに携わっている。

【留意点】

・通訳が2名つきます
・途中ブレイクアルトルームでの小グループディスカッションがあります

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