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2016年06月13日 新井 宏征 [バランスト・グロース コンサルタント]

適応を要する課題への対応―第4章:変革推進プロジェクトのマネジメント

この「適応を要する課題への対応」の連載については、これまで小島と共にいろいろな切り口から話しを進めてきました。

私のコラムだけを取り上げても、「変わる」ことに対する誤解について取り上げた第1回目や現状を深くりかいすることの大切さについて取り上げた第2回目など、適応を要する課題に対応していく際の基本となる考え方とも呼べるようなことをご紹介してきました。

こういうコラムを書きながら、平行してお客さまと会い、お話しをうかがっていると、それだけでは十分ではないということが徐々にわかってきました。むしろ、失敗してしまっている事例に共通している事象があることに気がつきました。

それは何かというと「プロジェクトマネジメントの不在」です。


●プロジェクトマネジメントの不在

プロジェクトマネジメント、というと「それはITの人たちが勉強して、仕事で使っているもの」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にはそんなことはありません。仕事において、複数の人と協力しながら、一定の期間内に、なんらかの成果物を取りまとめないといけないような仕事をしている人であれば、必ずプロジェクトマネジメントが関係してきます。

言い換えれば、仕事をしている人であれば、ほとんどの人が関係があるのがプロジェクトマネジメントです。

ただし、ここの冒頭に書いたように、多くの人がプロジェクトマネジメントは自分には関係ないものと思ってしまっているがために、それを学ぶ機会を逸してしまい、結果としてプロジェクトの失敗につながってしまうのです。


●変革推進のためのプロジェクトマネジメントとは

それでは、変革を推進しようとしている人は、プロジェクトマネジメントについて、具体的に何を学べば良いのでしょうか。

先ほど紹介したようにプロジェクトマネジメントというとITのプロジェクトというイメージが強いため、詳細で細かいスケジュールや予算の立て方を学ぶのがプロジェクトマネジメントだと思っている人もいるかもしれません。

しかし、変革を推進するようなプロジェクトの場合、そこまで細かい知識は必要にならない場合が多いです。

では何が必要かというと、プロジェクトの立ち上げ時、そして計画を立てる初期の段階で何をしなければいけないのかを押さえることです。その場合、知識だけではなく、具体的に何をするのか、どういうツールを使うのかについて知ることも大切です。

よく言われることに「戦略の失敗は、戦術では取り返せない」というものがあります。これをプロジェクトに当てはめれば、いくら細かいスケジュールの立て方や予算の立て方を学び、ITツール(戦術に相当)などを使いこなしたとしても、立ち上げ段階でやるべきこと(戦略に相当)が疎かになっていては、そういう知識やツールも役には立ちません。

そこで、ソフトウェア開発で使われるような細かいところまで理解せずとも、まずは戦略に相当するような部分、具体的には

  • ステークホルダーの特定と管理
  • プロジェクトのゴールも含めたスコープの明確化
  • チームの立ち上げ方とチームビルディング


などについては最低限の知識とツールを押さえておく必要があります。

なお、これらの知識と関連するツールの具体的な使い方を1日で学べる「変革推進者のためのプロジェクトマネジメント」を9月26日に開催しますので、ご都合が合う方はぜひご参加ください。




●「免疫マップ」や「適応を要する課題に関するコラム」のバックナンバー

適応を要する課題への対応をどうすべきか? 序章:寄稿の意図 (小島美佳)

適応を要する課題への対応をどうすべきか? 序章:「変わる」ことに対する誤解 ? (新井宏征)

適応を要する課題への対応 ― 第2章:メンタルモデルと向き合う (小島美佳)

適応を要する課題への対応 ― 第3章:メンタルモデルを脱ぐ (小島美佳)

適応を要する課題への対応―第2章:As-Isからシステムを掘る (新井宏征)

適応を要する課題への対応―第3章:改めて考える「イノベーション」(新井宏征)

適応を要する課題への対応 ― 第4章:As-Is を深く探求する(小島美佳)

組織における免疫マップの活用 第1回:私たちが直面している問題の本質と「免疫マップ」

組織における免疫マップの活用 第2回:ツールとしての「免疫マップ」とその使い方

組織における免疫マップの活用 第3回:「免疫マップ」の活用法と注意点

組織における免疫マップの活用 第4回:なぜ免疫マップを使えないのか?

組織における免疫マップの活用 第5回:ステークホルダーマネジメントを活用する

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