組織が健全な成果を上げ、メンバーが仕事を通じて大きな喜びを得られる。バランスト・グロースは、そのような組織づくりのお手伝いをします。

Library

組織開発コラム ↑一覧ページへ

2015年10月26日 新井 宏征 [バランスト・グロース コンサルタント]

組織における免疫マップの活用 第5回:ステークホルダーマネジメントを活用する


●マクロな観点から見た導入の難しさ

「組織における免疫マップの活用」コラムの前回第4回では第4回:なぜ免疫マップを使えないのか?というテーマについて扱いました。

その中でお伝えしたのは、免疫マップの導入の難しさでした。もちろん、免疫マップそのものを使うことが難しいというミクロな観点もあるにはありますが(そのテーマはいつか取り上げたいと思っていますが)、組織の中で考える場合は、免疫マップを組織の中で試しに使うにせよ、浸透させていきたいにせよ、それを導入するというマクロな観点での難しさです。

免疫マップは優れた、すばらしいツールだと思っていたとしても、「良い」というだけで物事が進んでいくほど組織の中身はわかりやすいものではありません。

そこで、前回のコラムでは、ご自身が持つ「免疫マップはすばらしいツールだ」という想いは大切にしながらも「それを伝えていくメッセージは、それぞれの相手の関心事や都合を慮って変えていく。しかも、相手に伝える度に、その反応を見ながら、都度、微調整を加えていく」ことが必要だというお話しをしました。


●ステークホルダーマネジメントという考え方

そこで考えていきたいのがステークホルダー、言いかえれば関係者を巻き込んでいくという視点です。

ステークホルダーマネジメントは、例えばプロジェクトマネジメントなどの理論で紹介されている考え方ですが、基本的な考え方としては、自分、あるいは検討したい対象者(社)を中心として、その対象を取り巻く関係を図示するという手法です。

これは決して特殊な考え方というわけではなく、いろいろな場面での活用が見られます。例えば、三越伊勢丹ホールディングスはCSR、社会貢献といった観点で、ステークホルダーとのかかわりを次のように表現しています。

ステークホルダーとのかかわり | CSR・社会貢献 | 三越伊勢丹ホールディングス

その他にも最近、顧客の体験・経験を意識した価値の提供を検討する考え方として注目されているサービスデザインの観点からステークホルダーをとらえている考え方を見てみましょう。

ここで紹介する動画はサービスデザインの基本的な考え方を紹介したものです。



見てみると、ここで紹介されている5原則がいわゆる「企業として対価をいただく顧客」としてだけでなく、ステークホルダーにも当てはまる考え方であることがよくわかります。

例えば冒頭のユーザー中心というところは、冒頭でも紹介したようにステークホルダーそれぞれの立場になって考えてみるという点につながってきます。

そして2番目に出てくる共創(Co-creative)という観点は、まさにステークホルダーを意識する点です(実際に動画でもそのように紹介されていますね)。つまりすべてのステークホルダーをプロセスに巻き込むということが紹介されています。

ステークホルダーを分析するための手法はさまざまなところで紹介されているので、このコラムで詳しく紹介することは控えます。

覚えておいていただきたいのは、ステークホルダーを意識し、彼らを巻き込み、彼らすべてを満足させるということは、免疫マップ導入に限らず、さまざまな立場の人と何かを進めていく時には欠かせない考え方です。

【バックナンバー】

組織における免疫マップの活用 第1回:私たちが直面している問題の本質と「免疫マップ」

組織における免疫マップの活用 第2回:ツールとしての「免疫マップ」とその使い方

組織における免疫マップの活用 第3回:「免疫マップ」の活用法と注意点

組織における免疫マップの活用 第4回:なぜ免疫マップを使えないのか?

お気軽にお問い合わせください。

info@balancedgrowth.co.jp

上へ戻る

バランスト・グロース | 東京都中央区銀座1-20-17 押谷ビル9F