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2014年09月22日 新井 宏征 [バランスト・グロース パートナー]

組織における免疫マップの活用 第2回:ツールとしての「免疫マップ」とその使い方


●「知性が高い」というのはどういう状態か

第1回目のコラム「組織における免疫マップの活用 第1回:私たちが直面している問題の本質と「免疫マップ」」では、現在わたしたちが解かなければならない問題の本質と、大人の知性の3段階についてご紹介をしました。

特に最後の大人の知性の3段階は非常に重要なコンセプトでした。ここでは大人の知性は「環境順応型」、「自己主導型」、そして「自己変容型」という3段階を経て高まっていくことをご紹介しました。この3つの段階の違いを生み出しているものは、自分が世界をどう見ているのかの違いです。

つまり、自分を取り巻く世界を客観的に見ることができ、しかもその「世界」というのが自分がかつていた世界ひとつだけではなく、それまでの自分が知らなかったような別の世界もあるのだという認知が、知性が高まっている人が得られるものなのです。

では、そのような知性を得る、言い換えれば、今の段階よりも知性を高めるためには何をすれば良いのでしょうか。

そのために使われるのが『なぜ人と組織は変われないのか』でメインのツールとして紹介されている「免疫マップ」なのです。


●免疫マップとは

免疫マップを詳しく知るためには、ぜひ『なぜ人と組織は変われないのか』を読んでいただければと思いますが、ここでは下に示した「禁煙をしたい」という人の免疫マップの例を使って、免疫マップの概要と、その作り方について紹介していきます。

immunity02-01.png

ぱっと見て気がつくのは、当たり前のことですが、4つの枠から構成されているフレームワークです。4枠を順番に見ていくと「改善目標」、「阻害行動」、「裏の目標」、そして「強力な固定観念」となっています。

私たちは「何かを変えたい」という「改善目標」を持っています。しかし、改善したい対象にもよりますが、それを実行しようとしても、なかなか実現できず、ついつい好ましくない行動をとってしまう。それが第2枠に相当する「阻害行動」です。これまでの考え方、つまり第1回目のコラムで紹介した「技術的な課題」の感覚で考えると、第1枠の「改善目標」を実現するために、その妨げとなっている第2枠の「阻害行動」をやらないようにするための努力をしようとします。

しかし、そのような阻害行動を簡単に克服できない場合があります。その原因として『なぜ人と組織は変われないのか』では、阻害行動を引き起こしている「裏の目標」があり、さらにその「裏の目標」の土台となっている「強力な固定観念」があるとしています。

なぜ「裏の目標」や「強力な固定観念」まで考える必要があるのでしょうか。多かれ少なかれ、人や組織は変革することに不安を感じます。そのような不安を感じないようにするために、変革することをはばむ「免疫機能」があるというのが、ロバート・キーガン氏らの主張するところです。そして、その免疫機能に相当する「裏の目標」と「強力な固定観念」を「免疫マップ」を使ってあぶり出すことで、変革できない原因をより正確につかむことができるのです。


●解説動画とバックナンバー

なお、このコラムでご紹介している内容を動画でも解説しています。下記のリンクからご覧ください。

免疫マップの概要と活用方法 講師:新井 宏征 - YouTube



【バックナンバー】

組織における免疫マップの活用 第1回:私たちが直面している問題の本質と「免疫マップ」

組織における免疫マップの活用 第3回:「免疫マップ」の活用法と注意点

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